小児歯科
小児予防の重要性
文部科学省による「学校保健統計調査(2018年12月)」では、幼稚園に通うお子さまで虫歯がある子どもの割合は、1972年は90%以上であったのに対し、2018年には約20%に減少しています。こうしたデータからは、小さなお子さんに対する予防的な口腔ケアが浸透したことがうかがえます。
乳歯が虫歯になってしまうと、後々生えてくる永久歯にも影響があるということを、ご存知でしょうか?上の前歯が生えてきはじめたら、歯科医院へ検診に通うタイミングです。
この段階から、定期的に歯科医院へ通う習慣を身につけ、正しい歯磨き方法について指導を受けて、虫歯になりにくいおやつの選び方・食べ方などを学びます。
乳歯を大切にすることで、強い永久歯に生え変わりますので、きれいな歯並びや正しい噛み合わせの維持にもつながります。そうすることで、お子さまがご高齢になっても歯とお口の健康を維持につながるのです。
歯科で行っている治療・予防(フッ素塗布、シーラント、歯磨き指導)
当院では、お子さまの虫歯予防のため、さまざまな処置を行っています。
フッ素塗布
フッ素は、歯を強くする効果が期待できる成分です。溶け出した歯の表面の再石灰化を促すため、歯の表面に塗ることにより、歯を強くし、虫歯予防に効果が得られます。
乳歯や生えたばかりの永久歯は非常に弱いものなので、フッ素塗布をすることで強化し、虫歯菌から守ります。
シーラント
お子さまは、奥歯の溝から虫歯になることが多いため、そこを歯科素材であるプラスチック樹脂シーラントであらかじめ埋め、虫歯を予防します。シーラントにもフッ素が含まれているので、虫歯予防の相乗効果にも期待できます。
歯磨き指導
上手に歯磨きができなくて歯磨きをさぼりがちになってしまうお子様もいますが、弱い乳歯や生えたての永久歯は弱いので、歯磨きをしなければすぐに虫歯になってしまいます。
親御さんが一緒になって、楽しく歯磨きをする習慣をつけられるようにご指導しています。